【※終了しました】最大200万円!先進的窓リノベ事業の活用法を補助金のプロが解説【2023年版】|断熱リフォームの匠
コラム
投稿日 2023.02.25 / 更新日 2024.06.14
内窓・窓リフォーム補助金・減税・節約
【※終了しました】最大200万円!先進的窓リノベ事業の活用法を補助金のプロが解説【2023年版】
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廣澤 健一郎
環境省認定うちエコ診断士
地方公務員を経て、テオリアハウスクリニックに入社。前職の経験から断熱に関する補助金の取り扱い業務に精通しており、これまでに国や地方自治体の補助金手続きを多数経験。 書類の作成だけではなく、自ら現場に出て調査・工事に携わるなど、断熱の実務経験も豊富で、これまでに点検訪問した住宅は1,500件を越える。
こんにちは、《断熱リフォームの匠》の廣澤です。
このページでは、2023年に新たに始まった補助金制度、「先進的窓リノベ事業」の解説していきます。
通常、住宅の窓の断熱化にはマンションなら数十万円、一戸建ての住宅なら百万円以上が必要です。
しかし「先進的窓リノベ事業」は工事費用の実に40%〜50%が還元され、上限も【200万円】と、過去に例が無いほどの補助金額となっています。
大注目の「先進的窓リノベ事業」、対象リフォームや受け取れる金額など、ポイントを絞って解説していきます。
補助金という制度のため若干複雑な部分もありますが、なるべく分かりやすい説明を心掛けますので、今回もしばしの間お付き合いください。
目次
「先進的窓リノベ事業」概要をざっくり解説!
そもそもどのような制度なの?
「窓リノベ」はその名の通り「窓」の断熱化に特化した制度です。
最大の特徴は何と言っても「高性能な窓にするほど多くの補助金が受け取れる」ことでしょう。
国は現在、省エネ化・脱炭素化に向けて次々に新たな施策を打ち出しており、そこで注目したのがエネルギーの損失が大きい「窓の断熱化」という理屈です。
特に年数の経った住宅は窓からのエネルギー損失が顕著ですから、窓の高性能化を進めれば古い住宅の省エネ化も期待できます。
電気代やガス代の高騰に対しての対応策という側面もあり、まさに今こそ活用すべき制度というわけですね。
交付の対象となる住宅は?
「窓リノベ」は、自己所有の住宅やマンションだけでなく、所有している賃貸物件でも申請が可能です。
また、別荘などにも適用が可能で「避暑地に別荘があるけど、冬は寒すぎるので何とかしたい」というお悩みの解決にも役立つ制度です。
さらに、マンションの管理組合の名義での申請も可能となっており、マンション全体での断熱化に大きく貢献できることもメリットです。
対象となる窓の工事はどのようなもの?
補助金の対象としては、
- 内窓の設置
- 外窓(既存の窓)の交換
- ガラス交換
などの改修工事が当てはまります。
こうして見ると、窓の改修方法は網羅されていることが分かりますね。
ちなみに条件として、設置する窓は一定の断熱性能を保持したものである必要があります。「先進的」と言うくらいですから、それなりに高性能な窓でないといけないわけです。
具体的な対象製品は、各窓メーカーがホームページ上で公表しています。
ただし非常に細かい表ですので、おそらく一目見ただけでは何がなんだか分からないかも知れません。
まずは難しい話は割愛して「こういうものだ」とだけ知っていただければいいかなと思います。
受け取れる補助金はどのくらい?
受け取れる補助金額は窓1ヶ所ごとの
- 改修方法
- 断熱性能
- サイズ
という3つの要素で決まります。
この条件さえ分かれば、あとは一覧表から補助金の受け取れる金額を探し出すことができます。
これまで国が推進してきた様々な補助金制度の中では比較的分かりやすい区分けと言えるでしょう。
金額がグレード分けされている?
「窓リノベ」において内窓の断熱性能は上から順に、
- SSグレード
- Sグレード
- Aグレード
という3段階に区分けされており、それぞれ補助金の金額が異なります。
しかし一番グレードの低いAであっても、かなり高額な補助金を受け取ることができます。
例として、大サイズ(2.8㎡以上)の窓を1ヶ所に設置した場合の交付見込み額をみてみましょう。
Aグレードであっても、「こどもみらい」の3倍以上の補助が受けられることが分かりますね。
実質の費用負担をかなり軽減できると思います。
中サイズ、小・極小サイズもまとめて見てみましょう。
いずれのサイズもAグレードであっても、「こどもみらい」より2〜3倍以上の補助が受けられることが読み取れます。
「窓リノベ」がいかに優れているかが分かりますね。
Aグレードの内窓を設置する想定をした場合、内窓の本体価格の一例は以下のようになります。
だいぶ補助金が効果的に働いていますね。
ちなみに上記の本体価格はあくまでもカタログ価格であり、実際の販売価格とは異なります。
業者さん毎に多少の違いはありますが、販売価格はカタログ価格のおおよそ50%~60%であるところが多いようです。
工賃が加算されることを考えても、その恩恵はより一層多いように感じられますね。
「窓リノベ」でより多くの補助金を受け取るには?
これは「窓リノベ」で1番注目して欲しいポイントなのですが、より高グレードな製品を選んだ方が、場合によっては最終的な費用負担が安くなることがあります。
より高性能な窓を設置したのに、費用負担が実質的には軽いとなると、誰でもそちらを選択したくなるのではないでしょうか?
もし工事費用を上乗せできるのであれば、思い切って高グレードの断熱化を狙ってみることも選択肢としては考えても良いでしょう。
ここで重要なのはやはり「補助金に詳しい業者かどうか」です。
補助金をしっかり理解している業者であれば、どの製品を選べばどれくらいの補助金を受け取ることができるのか、費用負担はどれくらいになるのか、分かりやすく説明してくれるでしょう。
積極的に質問をしてみるのがいいと思います。
「窓リノベ」申請の下限額に注意!
「窓リノベ」の注意点として、1回ごとの工事を「補助金の金額が5万円以上になる規模で」実施する必要があります。
例えば、「Aグレード」の「小サイズ」の内窓を1ヶ所設置する場合、補助金の見込み額は3万円しかありませんので、申請をすることができなくなってしまうのです。
貰えるはずの補助金が貰えないのは非常にもったいないですので、「窓リノベ」を活用した窓工事を実施するときには、交付見込み額が必ず5万円を越える規模の工事を検討するようにしてくださいね。
ちなみに”1回ごとの”というのは、「窓リノベ」は受付期間内であれば何度も申請することができるからです。
何回かに工事を小分けにして実施すれば、その度に補助金申請ができます。
もし断熱改修を小分けする場合、上記の5万円の基準を満たせるように注意しましょう。
補助金の申請はどうやるの?
手続きは複雑?
これだけメリットのある補助金となると、手続きはかなり複雑なのでしょうか?
結論から言いますと、皆さんが自分で申請する必要はありません。
むしろ、個人での申請は出来ない仕組みの制度ですので、申請はリフォーム工事をお願いした業者にまとめてお願いすればOKです。
ただし、「窓リノベ」の申請手続きができるのは、事業の事務局に登録した業者だけですので、工事を依頼する際には「事業者登録」をしているか、必ず確認をするようにしてください。
必要な書類はどんなもの?
申請に必要な書類の中には、業者だけでは用意出来ないものがあります。
その代表が、身分証明書のコピーです。
運転免許証や、マイナンバーカードなど、現在の住所が明記されているものを用意する必要があります。
(※マイナンバーカードをコピーした際の注意点として、個人番号は必ず塗りつぶすようにしてくださいね)
また、署名・捺印が必要な書類もありますのでリフォーム業者に確認を取っておきましょう。
その他の必要書類は基本的に業者側で用意できるものですので、あとはお任せしておけばOKです。
いつごろ振り込まれるの?
補助金を受け取れるのは、工事完了から3〜4ヶ月後が目安です。
補助金の申請は事後申請タイプになっており、工事が完了してから書類を揃えて「窓リノベ」の事務局に提出をします。
まずこの審査に1〜2ヶ月程の時間がかかります。
また補助金は一旦リフォーム業者へと振り込まれます。受け取り口座を業者から聞かれると思いますので、通帳のコピー等を伝えて口座を指定しましょう。業者から皆さんの口座に補助金が振り込まれます。
これらの流れを経ると、補助金が受け取れるのは工事が完了してから3〜4ヶ月はかかると思われます。
時間こそかかりますが、基本的には何もする必要はなく待っていれば振り込まれます。
「補助金は忘れた頃に手に入る」という感覚で過ごすくらいが、ちょうど良いかもしれませんね。
「窓リノベ」以外にも補助金はある!
住宅の断熱改修においては「窓リノベ」以外にも活用できる補助制度があります。
窓の断熱化は、最も省エネに効果的なのは間違いありません。しかし他の部位の断熱改修も同時に実施すれば住み心地はさらに快適なものとなります。
「窓リノベ」との併用が可能で、断熱改修をお得に実施できる補助金をご紹介します。
こどもエコすまい支援事業
「窓リノベ」と相互に補い合う関係にある補助金として、「こどもエコすまい支援事業」があります。
この制度は窓の断熱化以外にも、
- 床の断熱リフォーム
- 天井の断熱リフォーム
- 壁の断熱リフォーム
- ドアの断熱リフォーム
といった断熱リフォームに活用できます。
また、「窓リノベ」では対象外となっている、「そこそこ高い性能の窓」も補助の対象となっており、住宅の断熱化のほとんどをカバーできる制度です。
「窓リノベ」が窓に特化しているなら、「こどもエコすまい」は広く浅くカバーできる制度というイメージですね。
「こどもエコすまい」についてはこちらのコラムでも詳しく解説していますので、合わせてお読みください。
確かに「窓リノベ」は非常にお得な制度です。
しかしやはり住宅の構造や築年数、部位ごとの断熱性能によって最優先して実施すべき断熱リフォームは異なります。
今後も長く住むことになるマイホームですから、補助金の活用や、暑い・寒いといった悩み、優先順位など、将来のことまで一緒に考えておきたいですね。
まとめ
今回は、「先進的窓リノベ事業」について、制度の大枠や補助金の見込み額、申請方法などを解説しました。
今までとは一線を画す還元率ですので、是非とも積極的に活用することを考えてみてみてはいかがでしょうか?
《断熱リフォームの匠》では、無料の断熱調査を通じて、「窓リノベ」でいくら補助金が貰えるのか、お見積もりとともに試算をご提示しております。
少しでも関心をお持ちでしたら、お気軽にお問い合わせいただければと思います。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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1974年の創業から50年を超える歴史を持ち、住宅メーカーなど1200社以上の住宅のプロとも取引実績を持つ当社。日本でも数少ない断熱リフォーム専門店として、断熱工事に関するあらゆるお困りごとを解消すべく、技術とサービスを磨いて参りました。断熱性能は快適な暮らしを守る影の立役者。私どもはその裏方の仕事に誇りを持ち、期待を超える品質でお応えします。