実は寒さ対策で抑えるべき「玄関」、断熱リフォームで何が変わる?|断熱リフォームの匠
コラム
投稿日 2020.09.10 / 更新日 2022.03.01
内窓・窓リフォーム断熱リフォーム
実は寒さ対策で抑えるべき「玄関」、断熱リフォームで何が変わる?
WRITER
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矢崎 拓也
環境省認定うちエコ診断士
大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。
このような方のためにこのページでは玄関の断熱性能を上げるためのリフォームについて
- 玄関部の断熱リフォームを行うメリット
- 玄関部の断熱リフォームの具体的な方法
- 玄関の断熱リフォームにかかる費用
といったテーマで解説していきます。
目次
玄関部の断熱リフォームを行うメリット
玄関の断熱リフォームを行うメリットとして
- 来客時などの寒さ対策になる
- 建物全体の省エネ効果のアップにつながる
などが挙げられます。
来客時などの寒さ対策になる
一部の全館空調を採用しているようなタイプを除き、多くの住宅では自分がいる部屋だけでを暖かくする「個別エアコン」を採用しています。
ですので玄関はずっと寒い状態のままになっている場合が大半です。もし来客者がいて玄関に移動した時には部屋の中との温度差を感じずにはいられないでしょう。玄関の断熱性能を上げる断熱リフォームを行えば、玄関で感じがちな隙間風の寒さを感じにくくなります。
建物全体の省エネ効果のアップにつながる
玄関は建物の外側と内側との境界となる場所です。玄関の断熱性能を上げることで、建物の内側に外の寒さが伝わりにくくなりますので、建物全体として見た時の省エネ効果のアップにつながります。
玄関部の断熱リフォームの具体的な方法
玄関の断熱性能を改修する方法として
- 玄関扉のリフォーム
- 玄関部の窓のリフォーム
があります。
玄関扉のリフォーム
多くの住宅で玄関の扉は、アルミなどの断熱性能の低い金属や熱を伝えやすい単板のガラスが採用されています。玄関の扉を
- 樹脂や断熱材を使用したフレーム
- 複層構造になっているガラス
などを採用した高性能な製品と交換することで玄関の断熱性を高めることができます。
玄関部の窓のリフォーム
玄関部に窓がついている家であれば、窓の断熱性能を上げることが玄関全体の断熱性の向上につながります。玄関の寒さが気になる場合、使われている窓も玄関扉と同様に断熱性能が低いものが採用されているケースが大半です。
- 断熱性能の高い窓への交換
- 断熱性能の高い内窓の取り付け
などを行うことで玄関の断熱性能をあげることができます。
玄関の断熱リフォームにかかる費用
玄関の断熱リフォームにかかる費用ですが、玄関扉の交換にかかる費用の内訳としては
- 既存の扉の撤去・処分にかかる費用
- 新しい扉の材料費
- 新しい扉の取り付けにかかる費用
などが含まれ、おおよそ30~60万円程度が目安になっています。断熱性能の高い扉と一概にいってもその性能により価格は異なってきます。どの程度の性能を玄関の扉に求めるのか、事前にしっかりと考えておきましょう。
玄関の窓の断熱リフォームは扉の交換と同様に
- 既存の窓の撤去・処分にかかる費用
- 新しい窓の材料費
- 新しい窓の取り付けにかかる費用
という流れで窓の交換を行うパターンと
- 新しい窓(内窓)の材料費
- 内窓の取り付けにかかる費用
という流れで、既存の窓の上に断熱性能の高い内窓を取り付けることにより断熱性能をあげるパターンが存在します。とはいえ、かかる手間や得られる性能の事を考えると、取り付けが難しい場合を除いて内窓の取り付けによるリフォームが望ましいといえるでしょう。
窓の断熱リフォームにかかる費用は取り付けや交換を行う窓の個数にもよりますが、かかる費用はおおよそ10~20万円程度が目安です。
まとめ
今回は玄関の断熱性能を改善する方法について、玄関の扉や窓の断熱リフォームというテーマでご紹介してきました。
建物の断熱性能をあげることは日々の生活の快適性の向上に直結しています。たとえ既存の建物であっても、窓や扉のリフォームを行えば断熱性能を新築住宅と同等のレベルに引きあげることができます。工期も短くすぐに行うことができるので一度検討をしてみてはいかがでしょうか。
断熱リフォームの匠では現在の断熱性能を調べる無料調査を実施しています。もし建物の断熱性能について興味を持たれている方は是非お気軽にご相談ください。