断熱リフォームで何が変わる?得られる効果を分析!|断熱リフォームの匠
コラム
投稿日 2020.07.14 / 更新日 2022.03.01
断熱リフォーム
断熱リフォームで何が変わる?得られる効果を分析!
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矢崎 拓也
環境省認定うちエコ診断士
大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。
こんにちは。《断熱リフォームの匠》の矢崎です。
元々断熱材は目に見えない場所で使われている建材です。
そのため、たとえリフォームを行ったとしても、その違いを見た目で実感することはどうしても難しいです。
しかし、断熱リフォームには日々の生活を大きく変える力を持った、とてもパワフルなリフォームです。
この記事では、断熱リフォームを行えばどのような効果が得られるのか、詳しくお話ししていきます。
目次
断熱リフォームの費用対効果の分析:「効果」編
まずは断熱リフォームの費用対効果について「効果」の面を見ていきましょう。断熱リフォームには大きく
- 光熱費
- 健康
- ストレス軽減
の3つのメリットがあります。それぞれについて詳しくご紹介していきます。
断熱リフォームで得られる光熱費のメリット
皆さんは
「建物の断熱性能を上げると光熱費が安くなる」
ということをご存じでしょうか? これは部屋の温度を保ちやすくなるからです。
戸建ての住宅に住んでいる方の中には
- 夏場に冷房をつけていても天井からの熱気が気になる
- 冬場に暖房をつけていても足元の寒さが気になる
という経験をされる方がいるようです。これは建物の断熱性能が低いことにより、せっかく暖めたり冷やしたりした部屋の空気が建物の外の暑さや寒さの影響を受けやすい状態だからです。
断熱リフォームをすると家の中の温度が外へ移動しにくく、外の温度も家の中に入って来にくくなります。
例えば、夏にコップに冷たい麦茶を入れて、机の上に置いておくと数十分で生ぬるくなってしまいますよね。コップの周りの暖かい温度が麦茶に移動してしまうからです。
けれども、魔法瓶に入れた冷たい麦茶は、数時間たっても冷たいままです。魔法瓶は、熱の移動が少ないからです。なので、長時間冷たい温度を保つことができます。
家の中の空気でも、同じように熱の移動がおこっています。
せっかく冷房で部屋の空気を冷やしても、もし外からどんどん暖められてしまったらどうでしょうか?エアコンは部屋を冷やすために、ずっと頑張って冷たい空気を出し続けなくてはいけませんね。
断熱リフォームをすると、家の中に外の暑い空気が入ってきにくく、またエアコンで作った冷たい空気が出ていきにくくなります。これは暖房でも、もちろん同じことが言えます。
「熱の移動についてもっと詳しく知りたい」と思われた方はこちらのコラムもご参考にしてください。
▼断熱リフォームには優先順位がある!プロがコツを伝授!
https://www.dannetsu-takumi.com/contents/column/dannnetsu_priority/
建物の温度が保ちやすくなることは光熱費を減らすことにつながります。「温度の保ちやすさと光熱費とがどうして関係があるのか分からない」という人は、窓を開けっ放しにしながら冷房をつけたままにすると電気代がかかってしまうことをイメージするといいのではないかと思います。
どのくらい光熱費が安くなるかについてですが、
- もともと建物がどの程度の断熱性能を持っていたか
- 断熱工事をどれくらいの範囲で検討しているのか
- 日ごろ冷暖房をどれくらい使っているか
によって変わってしまうため正確に言い切ることはできません。
とはいえ、少しでも光熱費が下がるのであれば、断熱材は電気製品と違い一度取り付ければその効果は半永久的に持続しますので、長く住めば住むほど受けられる恩恵も大きくなります。
断熱リフォームで得られる健康面のメリット
断熱性能が不十分な家は、部屋により「温度差」が生まれることがよくあります。例えば
- 1階は涼しいのに2階はとても暑い
- リビングは暖かくても脱衣所はとても寒い
といった状況です。
こういった温度差は、実はさまざまな健康リスクの原因になっています。
例えば、温かいリビングから移動して、寒い脱衣所で洋服を脱ぎ、暖かいお風呂に入る。その間の何度もおこる温度変化が、血圧の急激な変化が心臓に負担をかけ、心筋梗塞や脳卒中などの心疾患を発症するリスクを大きく上げてしまう原因になります。(こういった急激な温度差が原因で引き起こされる心疾患のことを「ヒートショック」といい、年間約13,000人の方が命を落としているといわれています)。
また、冬に窓ガラスにできる結露は窓の断熱性能の低さが原因の1つですが、結露の水で窓の下の床が濡れたまま放置していると、カビやダニが発生するモトになり、さらにカビの胞子やダニの死骸・フンはアレルギーを始めとした健康を損ねる原因になります。
家の中の温度差を減らすことで、自分や家族の大切な健康を守ることができるのです。
確かに断熱リフォームをしても、病気そのものをなくすことができるわけではありません。けれど、病気になる「リスク」を減らすことはできるのです。
断熱リフォームで得られるストレス軽減のメリット
断熱リフォームをすると、温度差によって感じるストレスも解決できます。
冬の寒い脱衣所で震えながら洋服を脱ぐストレス。夏の2階の部屋がモアっと暑いストレス。
断熱リフォームをすると、脱衣所を暖かく保てたり、屋根から熱い温度が2階の部屋に入ってくることを防げたりもします。
断熱リフォームをして熱の移動が少なくなれば、家の中で修行のような我慢をしなくてもよくなるのです。
断熱リフォームの費用対効果の分析:「費用」編
ここまでは断熱リフォームの費用対効果について「効果」の面をご紹介してきましが、ここでは「費用」についてご紹介していきます。
まずは断熱リフォームの費用についてまとめた下記のページを参照してみてください!
▼断熱リフォームにかかる費用はどれくらい?目安について解説!
https://www.dannetsu-takumi.com/contents/column/dannnetsu_hiyo/
断熱リフォームにかかる費用は工事を行う部位や建物の大きさにより異なりますが、床面積が50㎡の建物について
- 窓:30万円前後
- 床:50万円前後
- 天井:30万円前後
というモデルで紹介をしています。費用が高いか安いかについてはどうしても個人の主観の問題になってはしまいますが、やはりこれまでご紹介してきたメリットを得ることができることを考えると、費用に見合った効果を得ることができていると思います。
例えば、ヒートショックのリスクを減らすことは、万が一の事故が起きたときにかかる費用や、最悪命を落としてしまうかも知れない可能性を減らすことができる、と考えたときに上記の費用はどう捉えることができるでしょうか。
あるいは、冬の間、エアコンの設定温度の上げすぎによる足元の寒さやそれとは対照的な頭のボンヤリ感、乾燥による喉の痛みや見えない菌の脅威を減らすことができる、と考えたときはどうでしょうか。
いずれにしても、何よりも大切なものはお金では買うことはできないはずです。
まとめ
断熱リフォームは費用対効果に優れ、光熱費も健康面でもメリットがあります。もし「長く今の家に住みたい!」と考えているのであれば、ぜひご自宅の断熱性能について見直してみてください。
断熱リフォームは、床下や天井裏などお客様が普段目にすることのない部分でおこなう工事です。なので、信頼できる業者を選んでいただくことが大切です。断熱リフォームの匠では、「安心して工事をご依頼いただきたい」との思いから、
- ご相談
- 床下や小屋裏の調査
- 工事の説明
などをすべて無料で行わせていただいたうえで、それぞれのお悩みに合わせて断熱リフォームのお見積・ご提案をさせていただいています。
断熱リフォームについてはこちらのページでも詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください!