床下の断熱材に使われる「グラスウール」、特徴・メリットなどをご紹介|断熱リフォームの匠
コラム
投稿日 2020.10.02 / 更新日 2024.10.15
断熱材
床下の断熱材に使われる「グラスウール」、特徴・メリットなどをご紹介
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矢崎 拓也
環境省認定うちエコ診断士
大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。
グラスウールがどのような断熱材なのか詳しく知りたいです。
このような方のために、この記事では断熱リフォームの匠が床下断熱リフォームで使用している「グラスウール」について、詳しくご紹介していきます。
目次
グラスウールってどんな床下断熱材?
まずはグラスウールの特徴からご紹介していきます。
グラスウールはガラスを原料にした断熱材です。ガラスと言っても見た目からは全然イメージができないかもしれませんが、ガラスを溶かして繊維状にし、それを集めて断熱材にしています。繊維状の素材の集まりであることから繊維系断熱材とも呼ばれます。
住宅で使われるグラスウールは袋入りグラスウールとボード状グラスウールに分けられますが、床下ではボード状グラスウールが使用されます。
グラスウールが床下で断熱材の働きを持つ理由
ガラス繊維の集まりであるグラスウールが、どうして建物の温度を一定に保つ断熱材としての役割を果たせているのでしょうか。ポイントは「内側に空気をたくさん取り込むことができる」ことにあります。
繊維と繊維の間には目に見えない大きさの隙間がたくさんできており、その隙間に空気が入り込むと、水を吸ったスポンジのような状態になります。
実は空気は熱を伝えにくくする働きを持っており、空気をたくさん取り込むことができるグラスウールは、そのまま熱を伝えにくくする事ができるのです。
グラスウール以外の断熱材も、同じ仕組みで暑さや寒さを伝えにくくすることができます。
断熱リフォームの匠がグラスウールを床下断熱材に採用する理由
断熱リフォームの匠では床下の断熱材を新たに追加する断熱リフォームを行なっていますが、新しく取り付ける断熱材は基本的には高性能グラスウールボードを採用しています。これにはいくつかの理由がありますが、最も大きな理由は施工品質に直結するからです。
私たちの断熱リフォームは、今ある床を壊さずに断熱材だけを新しく取り付ける非破壊工法という方法で行っています。
この工法には、床を剥がす工事に比べ施工にかかる費用が大幅に抑えられる、施工にかかる期間が1~2日程度と短い、などのメリットがありますが、その分施工品質には注意を払う必要があります。
どういうことかというと、断熱材の取り付けは狭い床下で行いますが、断熱材の施工は隙間などができないよう、細かい部分にも注意しながら施工を行う必要があります。高性能グラスウールボードは柔軟性があり、そういった状況での施工に非常に適した断熱材なのです。
グラスウール床下断熱材のメリットとデメリット
断熱リフォームの匠の床下断熱リフォームに採用しているグラスウールですが、いい事ばかりという訳ではなく、メリットとデメリットが存在します。
これは他の断熱材でも同じことがいえるので、大切なのは特徴を正しく知っておくことです。ここでは高性能グラスウールボードのメリットとデメリットについてご紹介させていただきます。
メリット | デメリット |
---|---|
・価格が安い ・素材自体がとても丈夫 ・耐火性があり燃え広がらない |
・水気(水濡れ)に対して弱い |
多くのメリットがあることや価格の安さからグラスウールは床下断熱以外にも様々な場所で採用されており、現在最もメジャーな断熱材であるといえるでしょう。
逆にグラスウールのデメリットとして、「水気に対する弱さ」があります。
グラスウールが濡れてしまうと、断熱材そのものが縮んでしまい性能が大きく下がってしまいます。また、湿気をずっと含んだ状態のままでいるとカビの繁殖の原因にもなりますので、かえって健康を損ねてしまうことにもなります。
ちなみに、床下は湿気が溜まるイメージが強い場所ですので、「断熱材を入れても大丈夫なの・・?」と思われるかもしれませんが、日本の建物は通気口や基礎パッキン、土間をコンクリートにするなどの方法で湿気対策が行われていますし、断熱リフォームの匠が床下断熱材として使っているグラスウールには「不織布」という水滴を弾く素材が貼り付けられており、問題なく施工ができるようになっていますのでご安心ください。
多くの住宅で床下断熱にグラスウールが採用されているが・・・
グラスウールは多くの場面で使われる断熱材で、これまでも床下の断熱材として多くの住宅で使われてきました。しかし、その多くが不十分な性能としては不十分だといわれています。
日本では、家がどの程度の断熱性能を持つべきかの決まりを「省エネ法」という法律の中できめており、これまで下記の流れで改正が行われてきました。グラスウールと一概に言っても、そもそもの素材の性能や施工品質などはバラバラです。
1980年(昭和55年) | 省エネ基準の制定(旧省エネルギー基準) |
---|---|
1992年(平成4年) | 改定:平成4年基準(新省エネルギー基準) |
1999年(平成11年) | 改定:平成11年基準(次世代省エネルギー基準) |
2013年(平成25年) | 改定:平成25年基準(改正省エネルギー基準) |
2016年(平成28年) | 改定:平成28年基準 |
実際に自宅に使われている断熱材がどれくらいの性能をもっているかは築年数である程度判断することができますが、やはり効果を肌で感じていただくには、平成28年基準程度の断熱性能は必要です。それ以前の断熱材では、設置されているとはいっても、名ばかりであると言っても言い過ぎではありません。
まとめ
今回はグラスウールについて特徴やメリットなどをご紹介してきました。
多くの住宅では、グラスウールを床下の断熱材として使用していますが、実際は不十分な状態であるケースが多く、効果を感じる事ができるだけの性能を持ち合わせていないのが実情です。
断熱リフォームの匠では床下の断熱材を最新の素材と交換し、断熱性能を現在の新築の建物と同じレベルまで引き上げる「断熱リフォーム」を行なっています。
首都圏で年間200棟の施工実績
業界初の10年間工事品質保証
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1974年の創業から50年を超える歴史を持ち、住宅メーカーなど1200社以上の住宅のプロとも取引実績を持つ当社。日本でも数少ない断熱リフォーム専門店として、断熱工事に関するあらゆるお困りごとを解消すべく、技術とサービスを磨いて参りました。断熱性能は快適な暮らしを守る影の立役者。私どもはその裏方の仕事に誇りを持ち、期待を超える品質でお応えします。
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