寝る時エアコンの冷房オフはNG?夜間の室内温度と健康管理のコツ|断熱リフォームの匠

コラム

投稿日 2022.08.01 / 更新日 2024.08.01

寒さ・暑さ対策

寝る時エアコンの冷房オフはNG?夜間の室内温度と健康管理のコツ

WRITER

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矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。

  •  寝るときはエアコンを消す
  •  タイマーで寝てるうちに切れるようにしている

実はこのスタイルには大きな熱中症のリスクがあります。

熱中症は太陽が出ている昼間になりやすいと思われがちですが、実際は夜、それも家の中でも頻繁に起きています。今回はその原因や対策について詳しくお話ししていきます。

熱中症は夜の方が危険!?

夜も暑い建物は熱中症のリスク大

エアコンを消したとたんに部屋が暑くなってきてしまう、という現象に心当たりはないでしょうか?

これは建物全体が日光で温められて熱くなっていることから、冷やすのをやめると熱がどんどん伝わってくるためです。

(写真)屋根裏に溜まった熱気は夜にかけて部屋に伝わる。
天井が暑い部屋

(写真)強い日差しを浴びた屋根裏は熱を放ち続けている。

 
実はこの現象は太陽が出ていない夜でも起こります。昼間に強い日差しを浴び続けた建物は夜になっても温度が下がらず、熱を放ち続けています。

そのことから、昼間と同じでエアコンを切った瞬間、室内はどんどん暑くなってしまうのです。慶應義塾大学の調査では、夜エアコンを使わずに過ごしている人の環境は熱中症のリスクが非常に高い環境だという結果が明らかになっているようです。

知らず知らず重症化しやすい

夜の熱中症が厄介なのは、自覚症状を持ちにくいことにあります。熱中症の主な症状としては、めまいや立ちくらみ、筋肉痛、手足のしびれなどがあります。

しかし睡眠中はそれらの症状を自覚することができません。また、人間の体は寝ている間にも水分がどんどん失われていきますが、起きている時と違い水分補給をすることもできません

そのため、睡眠中に起きる熱中症は重症化してしまう危険性が高いようです。

扇風機に潜む健康リスク

扇風機をつけても熱中症リスクが高い理由

高齢者の方は特に「扇風機を使えばいい」と思われがちです。しかしエアコンと扇風機には大きな違いがあります。エアコンは室温を下げるのに対し、扇風機は体温を下げています

たとえ扇風機で涼しさを感じていたとしても、部屋全体は依然として熱中症リスクが高い空間のままなのです。

扇風機の風が睡眠不足の原因に

扇風機を使う際、エアコンよりも特に注意が必要なのが「風が当たる場所」です。

扇風機の風は体の一部分だけに当たり続きやすい傾向があり、風が局所的に当たり続けると汗の蒸発が進んでその部分だけ熱が奪われ、全体のバランスが崩れて睡眠不足の原因になると言われています。

ある程度の風が連続して体に当たり続けるのは健康に悪影響を及ぼしますので注意しましょう。(このことはエアコンでも同じです)

扇風機をメインに据え置く場合は肌に直接風を当てないことを意識して、しっかり服を着たり扇風機の向きに気を付けることをおすすめします。

就寝時のエアコンの設定はどうすべき?

では、寝る時にエアコンをどのように使うのが最適なのでしょうか。正しい使い方について見ていきましょう。

おすすめ準備:寝室に温湿度計を置いておく
「暑いな」「涼しいな」と思っても、実際の温度が何度なのかが分からないと正しい判断ができません。できれば各部屋に温湿度計を設置して現在の温度が何度かが分かるようにしておくようにしましょう。
1.事前に寝室を冷やしておく
事前にエアコンを付けて寝室を冷やしておきましょう。締め切りの寝室は夜でも30℃前後の室温になっていることが多く、寝る時に冷えている状態にしておくことでスムーズに就寝することができます。
2.エアコンは付けっぱなし
基本的にエアコンは朝まで付けておくことが望ましいとされています。設定温度28℃以下にして暑く感じない温度にすることが大切ですね。25℃程度で長袖・ふとんで体温調整するのもおすすめです。
3.風が直接あたらないように
エアコンの風が体に当たらないよう上向きに調整しましょう。メーカーによっては「快眠モード」「おやすみモード」などのモードで自動設定されるものもあります。
4.エアコンで寒く感じるなら布団などを使う
エアコンでそこまで冷やさなくても寒く感じてしまう、という場合でもエアコンを切らずに布団や長袖を着るなど体温調整を行いましょう。
【注意】風量を大きくしないと涼しくならない場合は
夜間のエアコンで気をつけたいのは、エアコンの風を直に受けてしまうことです。通常なら微風や弱風で運転されるはずですが、寝ている間もずっと強風運転になってしまう場合は要注意。
というのも、強運転でないと室温を維持できないほどに建物の断熱性能が低い可能性があるからです。その場合は、家の根本的な断熱対策が必要になってきます。

断熱改修で暑さに強い部屋づくり

近年、国が力を入れているのが住宅の省エネ化です。光熱費をかけなくても涼しい家を作るための支援をしようというもので、住宅の断熱性能の改修にかかるお金を補助する事業が多く存在します。

内窓の取り付け天井の断熱リフォームを行えば家はグンと涼しくなりますし、寒さ対策や防音・防犯、光熱費の節約といった効果にも期待できます。

暑さや寒さでストレスを感じない、住み心地のいいお家づくりに興味をもたれているようでしたら、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

矢崎
矢崎
断熱リフォームの匠では工事前に必ず無料断熱調査を実施しています。断熱リフォームや補助金のことなど、お気軽にご相談ください!
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1974年の創業から50年を超える歴史を持ち、住宅メーカーなど1200社以上の住宅のプロとも取引実績を持つ当社。日本でも数少ない断熱リフォーム専門店として、断熱工事に関するあらゆるお困りごとを解消すべく、技術とサービスを磨いて参りました。断熱性能は快適な暮らしを守る影の立役者。私どもはその裏方の仕事に誇りを持ち、期待を超える品質でお応えします。

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