断熱材が入っているか確かめる方法【床下・小屋裏・壁】|断熱リフォームの匠
コラム
投稿日 2019.12.18 / 更新日 2021.08.20
建物・暮らしの知識断熱材
断熱材が入っているか確かめる方法【床下・小屋裏・壁】
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上野山 典之
DANREI運営スタッフ
株式会社テオリアハウスクリニックに入社後、断熱(DANREI)などの床下・天井工事に携わる。現在はその経験を活かし社内の断熱や住宅診断等のWEBサイトでの情報発信を中心に実施。
「自分の家に断熱材がしっかりと入っているか確かめる方法を知りたい!」
このページはそういう思いを持っている方のために作成しました。
家の中で断熱材が使われているのは主に次の3か所です。
- 天井
- 床下
- 壁
それぞれについて断熱材が入っているか確かめる方法を紹介していきます。
具体的には以下のアプローチがあります。
1.図面を確かめる
2.点検口から目視で確かめる
3.実際に床下や小屋裏に進入して確かめる
後で紹介したものほど難易度が高くなっています。
ここからはそれぞれの方法についてもう少し詳しくご紹介をします。
図面を確かめる
もし図面が手元にあるならばまずは図面を確認してみましょう。図面にも様々な種類がありますが「矩計図」もしくは「仕上げ表」を参照します。矩計図は建物の断面に寸法などが細かく記載された図面ですが、断熱材の仕様も記述されているのがわかります。
仕上げ表は建物の内装や外装、完成した後は見えなくなる部分にどういった素材を使っているかということが書かれた表ですが、ここで断熱材の詳細も確認することができます。(上の図は仕上げ表の断熱材についての記述の例です)
今回は矩計図のサンプルを見てみましょう。「16K」というのは断熱材の「密度」、「t=90mm」というのは断熱材の「厚み」です。整理すると「密度16K、厚さ90mmの高性能グラスウール断熱材が壁の中に入っている」となります。一目見ればどんな種類のどれくらいの密度と厚さを持った断熱材が入っているかわかりますね。
この方法のいい点と悪い点は以下の通りです。
良い点:
・仕様上どんな断熱材が入っているのかその場で確かめることができる
悪い点:
・自分の目で確かめている訳ではないので、100パーセントの確証を得ることはできない
・詳細がどこまで書かれているかは図面によりまちまちで、場合によってはわからないこともある
壁の中は外からでは確認できないので、特別な機材を使わないのであれば、この方法を採ることになります。床下や小屋裏に関しては、後から点検口を作ることもできるので、どうしても自分の目で確かめたいときは点検口の新設を検討しましょう。
点検口から目視で確かめる
フローリングや天井に点検口がついていた場合はそこから覗き込むことによって自分の目で断熱材の状態を確かめる事ができます。
この方法のいい点と悪い点は以下の通りです。
良い点:
実際の状態を自分の目で確かめることができる。
悪い点:
隅々まで確認できないので見えない不具合に気付けない
もし点検口からのぞいたときに
こんな状態であれば断熱性能は決められた基準を満たしていると思われますが
こんな状態や
こんな状態であれば全体的に断熱材の性能が不十分な状態であると考えられます。
一部分でも目視できれば、全体の状況にもある程度の見当をつけることができます。
床下や小屋裏に進入して状態を確かめる
直接床下や小屋裏に入ることにより、自分の目で断熱材が入っているかどうかしっかりと確かめて回ります。この方法のいい点と悪い点は以下の通りです。
良い点:
施工不良や不具合の心配を大幅になくせる
悪い点:
労力や手間がかかり、安全面にも注意する必要がある
たとえ1か所から見た時の印象がきれいに見えたとしても、点検口からでは見えない場所で断熱欠損が起きていたり、その他の不具合が見つかることがあります。
こういった不具合に気付くことができるのが直接進入して確かめるメリットです。しかし調査をする上で
- 粉塵や熱中症などの健康面に関するリスク
- 足を踏み外す・頭部をぶつけるなどの安全面に関するリスク
などは事前にしっかりと対策を取らなければいけません。
断熱リフォームの匠では断熱材の無料調査を実施しています
ここまで断熱材が入っているかを確かめる3つの方法をご紹介してきましたが、更に詳しい情報を知りたいと思われた方は断熱リフォームの匠の無料断熱診断に申し込んでいただくことをオススメします。
断熱リフォームの匠は建物を壊さない「非破壊施工」で既存住宅の断熱材の性能を上げる断熱リフォームを取り扱っています。ここまで読んでいただいた方の中にはもしかすると
「家が寒く感じるのはもしかすると断熱材の性能がよくなかったり、不具合があるからじゃないのか」「今の基準と比べた時にどの程度の性能なんだろう」
と思われている方もいるかもしれません。
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- 床下や小屋裏の断熱材の状態を調査
- 現在使われている断熱材の種類や性能
- 性能に応じた理想の断熱材の厚み
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