リビングの寒さ対策はまず隙間風をなくす事から!方法を詳しく解説|断熱リフォームの匠

コラム

投稿日 2018.11.24 / 更新日 2024.06.07

寒さ・暑さ対策

リビングの寒さ対策はまず隙間風をなくす事から!方法を詳しく解説

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矢崎 拓也

環境省認定うちエコ診断士

大学卒業後、断熱にまつわる資格をいくつも取得し、自ら調査や補助金申請の手配、セルロースファイバーの施工から窓の取付まで行える業界でも異色の人物。「日本中の住宅性能の低さを解決したい!」と大きな夢を原動力に戸建住宅の断熱リフォームに取り組む。

こんにちは。《断熱リフォームの匠》の矢崎です。

今回はリビングの寒さ対策をご紹介していきます。

「足元や手先がとても冷える」
「子供達が寒そうにしてるのが心配」
「暖房をつけても寒さがなくならない」

 
もしこんな症状にお心当たりがございましたらぜひ参考にしてみてください。

サッシや取り合い部分の隙間


リビングには見えないスキマがたくさんあり、そこから冷たい空気が入り込んでくることが寒さの原因となっています。

隙間が多くあるのは壁と床や天井のつなぎ目、窓周り、ドアの真下などです。

引き違い窓のサッシの重なっている部分(召し合わせ)には、サッシのすれ違いをスムーズにするための隙間が開けられています。

壁と床の取り合い部分にも見えない隙間が開いており、壁内の冷たい空気が室内に流れ込んできています。


実際、サーモグラフィーの映像を確認してみると床と壁の取り合い部分や窓の周りは他の場所よりも温度が低くなっているのがわかります。いくら暖房してもその空気がすぐに入れ替わっていてはなかなか暖かさを感じることができません。

これらをふさぎ、リビングに隙間風が入ってこないようにすることで、足元の寒さを防ぐことができます。


方法としてはサッシのパッキンを交換したり、取り合い部分に巾木をつけたり、方法が効果的です。

また、ホームセンターなどでモヘヤシールという、片面がテープでもう片面がスポンジ状になっているものが売られているので、それを持ちいれば簡単に隙間を埋めることができます。


また、巾木の代わりにタイルカーペットを敷くことでも下の隙間を埋めることができます。

リビング階段の周辺


リビング階段があるとリビング全体を広く感じることができますし、空間全体のアクセントにもなります。

しかしその反面、冬場は上の階から冷気が流れ込んできたり、暖房で温めた空気が上の階に逃げてしまうことから寒さの原因になってしまうという一面もあります。

エアサーキュレーターを使って下の階から空気をかき混ぜることで空間全体を暖かくすることができます。

もし階段の両脇が壁となっていた場合にはロールスクリーンや間仕切りカーテンをつけるのもいいと思います。

スイッチやコンセントの隙間


「気密性能の高い家に住んでいるのになぜか家の中が寒い」という場合にチェックして欲しいのがスイッチやコンセントの裏側からの隙間風です。

隙間風が発生しているかどうかはティッシュペーパーを近づけてみてみると簡単に確かめることができます。

もし隙間風が入ってきているようでしたら防気カバーを取り付けてみましょう。

防気カバーは薄いプラスチックでできていますが、しっかりと隙間風を防ぐことができます。

リビングの「裏側」にも寒さの原因!?


そもそもリビングのスキマ風はどこから入ってくるのか、その正体は気流と呼ばれるものです。

外の冷たい空気は通気口や基礎パッキンから入り込み、壁の内部を通って小屋裏へと移動し、再び建物の外に出ていきます。
気流が建物を冷やしている
この時に建物の隙間からリビングに流れ出る気流の一部が隙間風というわけです。

気流が壁内や床下を流れると壁や床は冷え切って冷たくなり、室内の体感温度が下がる大きな原因となります。

目に見えないリビングの裏側に、寒さの原因が潜んでいるということですね。こういった隙間は間仕切り壁や外壁の上に存在します。

気流止め
断熱リフォームでは、床下や小屋裏で「気流止め」と呼ばれる施工を実施することにより、空気の通り道をふさいで気流の発生を防ぎます。


床や天井の断熱性能を上げるだけでなく気流止めにより隙間風の原因を根本から塞ぐため、建物全体の気密を大きく上げることができます。

さいごに

今回はリビングの寒さ対策についてご紹介してきました。

寒さの原因は一見目立たない場所にひそんでいます。

少し手間をかけてあげるだけでも生活空間の快適さはグッと向上します。ぜひ快適な冬を過ごすための参考にしていただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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